2022/04/22 僕らはみんな、生き辛い。
倦怠感に支配されながらの起床。
筋肉痛はまだ癒えていなかった。
前日に生地を焼いておけば、仕事がある日の朝ごはんにしても良さそう。
ばたばたと掃除機をかけ、ボーっと過ごしていたらすぐにお昼。
4月末で期限が切れるホットペッパーのポイントがあったので、それを使うために外食。
見晴らしの良いテラスのあるカフェで、おしゃれなランチをいただく。
ブリオッシュつきのプレートを注文したけど、ブリオッシュって何?パンの一種なのはわかるけど…と悩みつつ食す。
ブリオッシュはもちもちなのにフワフワで、とんでもなく美味しい。
上に乗せられたスモークサーモンも美味。
お店の中には、お金と時間がある女性客と少数の男性客であふれていて、みんな一様に沢山しゃべり、飲み、食べていた。
お金と時間と精神の余裕があると、平日の昼間からおしゃれなご飯を食べることができるらしい。
わかっていたけどまぶしい世界だな、と思う。
ちなみに一人客はわたしだけでした。
帰宅後、プライムビデオで映画、"82年生まれ キムジヨン"を見る。
内容については散々語りつくされていると思うので、わたしが何か書く必要はないだろう。
わたしは映画を見たり、本を読んだりした後、その映画や本のレビューを見てしまう。
自分とはまったく異なる感想を持つ人がいないか気になるし、うまく自分では言葉にできない感情を誰かが言語化してくれていないか探したりする。
男と女であったり、日本と韓国とを比較することでこの映画を語る人たちがいて、それはまぁわからなくはないんだけど、この映画の中には"絶対的な悪"はかかれていない、と思った。
不愉快な義母や、女子トイレを盗撮する男、性被害にあいかけた娘の無防備さを責める父はもちろん不愉快で、”悪”ではあると思う。
ただ、彼ら、彼女らを倒したところで、主人公は救われない。
もっと大きな、漠然とした閉塞感が、彼女の世界を支配してしまっている。
それがきっと”社会”というもので、いかに今の社会が男性優位で女性が生き辛いか、という話につながっていくんだろう。
わたしも女なので、女性の生き辛さというのは自分なりに理解しているし、もし男に生まれていればやりたかったこと(野宿、ヒッチハイクで旅行など)はたくさんある。
ただ、もうずっと、みんな生き辛いのだ。
女も、男も、老人も、若者も。
良い年をした独身の女、というレッテルを貼られた人間は、往々にして既婚の子持ち女性に対して敵対心を持っている、と思われることがある。
職場にいる既婚の子持ちの女性は、みんな一様に明るくて、エネルギーにあふれていて、ポジティブ。
配偶者はまじめに勤めている会社員で、特に金銭的に困っているわけではないが子供の手が離れてきて時間があるから働きにでている女性たち。
わたしは彼女たちの閉塞感のない明るさがすごく好きだ。
彼女たちの、余裕から生まれる明るさや優しさ、ポジティブさが好きだ。
平日の昼間に、お高めのおしゃれなレストランで食事をしている彼女たちも、きっとそうなんだろう。
異物のわたしは、そのエネルギーのおこぼれをもらって、少し元気になれる。
映画を見終わったのが夕方だったので、ばたばたと家事を済ませる。
晩御飯は冷凍しておいた餃子。
一気に5食分作って冷凍しておいた、最後の1食分。
いつも白菜で作ってるけど、キャベツでも美味しいと聞いたので、今度はキャベツで作りたい。